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慌しく1日が過ぎていった。
予約していた半数のお客さまが来店してくれたおかげで売上はいった。
「さてと、帰ろうか。凛子」
「夏川先輩。今日いいですか?」
「いいわよ。ちょうど行って見たいバーがあるの」
バーと聞いてドキッとする。
花子と夏川先輩も仲がいい。
というか花子は夏川先輩の顧客だったのだ。
男といえども心は乙女。特にスキンケアに力を入れる花子。
あんなムキムキなのに鏡を見てうっとりしてるなんて、と思ったが。
花子はいいやつだった。
まさか、蓮斗のいるバーじゃないよね?
夏川先輩と陸斗が幼馴染ってことは、蓮斗のことも知っているはず。
聞いてどうするのか?って思ったけど、気になってしかたない。
「ここよ」
駅前の賑やかなビルを抜けて裏通りに入ったところ。
シックなドアに書かれた「BAR 月夜」
嫌な予感はあたってしまった。
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