プロローグ

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「蓮斗」 「れ、んと?」 名前まで似ている。陸斗と。 唇に塗りたくられる、自分の蜜の味。 それを舐めとりながら、何度もキスをしてくる。 「樋口蓮斗。久しぶりだね凛子さん」 声にならない驚きが、快感に飲み込まれて消えた。 下腹部に広がる圧で、蓮斗が私の中へ入ってきたのを知る。 樋口蓮斗。 あの人の弟が、 今、私の上で、 淫らに律動を繰り返す。
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