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10歳年上の兄貴が大学生の頃、
高校生の彼女ができた。
それが、水原凛子。
俺の初恋。
親が離婚した後も、兄貴が住む家に遊びにいくことはよくあった。
合鍵はもらっていたし、気兼ねなく流行りのゲームや本を貸してもらった。
この日も、勝手に家に入りテレビを見ていた。
「っ....あっ!!ん」
2階から女の声がする。
ドキンと心臓が鳴った。
兄貴の靴のほかに、可愛い靴が玄関にあったことを思い出す。
2階に近づくほど、女の声が鮮明に聞こえてくる。
そしてベッドの軋む音。
兄貴が彼女を連れ込んでいる、と興味が沸いた。
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