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声のする部屋の扉をわずか数センチだけ開けてみる。 兄貴は鍵をかけないことも知っていた。 揺れるベッドの上、 兄貴に跨る女が懸命に腰を落としている。 制服を着たまま、髪を振り乱し、喘いでいる。 赤い顔、濡れた唇、潤む瞳 ドクン.... 今までに見たことのない女の表情に釘付けになる。 「り、凛子っ」 淫らな天使の名前を知ったとき、俺のものにしたいと心底思った。 凛子さんとの出会いは、兄貴とのセックスの場面だって告げたら 彼女はどれくらい恥ずかしがるだろうか。 昔のことを思い出して俺はクスッと1人で笑った。 あのときも、今も、彼女の心は兄貴しか見えていないのだけど。 俺は再会したあの日、彼女の体を手に入れることができた。
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