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まぁ理沙のいきつけの店に付き合ったおかげで、凛子さんに会えた。
大人になった凛子さんは、色気が増して綺麗になった。
声をかけたくなるのを必死で押さえる。
凛子さんは、俺のことを知らないのだから。
今はまだ、そう、ゆっくりと近づけばいい。
そう思っていたら、凛子さんのほうが俺のバイト先にやってきたんだ。
よく来ていたゲイの花子さんと友達なのはびっくりしたけど。
ベロベロに酔っ払った凛子さんは、まだ兄貴が好きなんだと思い知らされる。
ズキン....と胸の奥が疼いた。
なんだろう?
このモヤッとした感情。
赤い顔で眠る凛子さんを連れて行き、
強引に抱いたあの夜に知った。
俺の汚れた感情はただの欲求を超えた。
本気で、凛子さんのこと....
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