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部屋に戻ると着替えを済ませた宮園様がテーブルを立てて、茶碗や箸の準備をしている所だった。
宮園様……意外と手伝いしてくれるよね。
前にも食べ終わったお皿を洗ったりしてたし。
「俺がやりますよ」
冷凍のご飯をレンジで温めている間に、お椀に味噌汁をよそう。
おかずの乗ったお皿をテーブルに運ぶと、先に座っていた宮園様が待ちきれなかったのかおかずに箸を伸ばした。
「宮園様ってケンカ強いですよね? 結構力持ちなんじゃないですか?」
「別に」
温まったご飯と味噌汁もテーブルに運び、宮園様の隣に正座をする。
「重い物とか楽々持てそうですよね?」
「いきなり何の話だよ」
味噌汁を啜りながら怪訝そうに俺を見る宮園様に、三つ指をついて深々と頭を下げた。
「お願いします。お米を買ってきてください」
お米を買う、それがどんな重労働かは主婦にしか解らないだろう。
5㎏のお米を苦労して買ってきても、食べ盛りの男子校生にかかればあっという間に無くなってしまうし。
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