不良と同室になりました。

雨

朝ご飯を食べ終え、そろそろ洗濯が終わった頃だと宮園様と一緒に部屋を出る。

「宮園様、外出届は？」

「要らねぇだろ。すぐ帰るし」

本当なら休日の外出は寮長に届けを出さなきゃいけないんだけど、普段から規則を破って夜遊びしている宮園様には関係無いらしい。

そういえば宮園様、昨日も一昨日も夜遊びしてないな。
あれ、その前の日もだっけ？

「んじゃ、行ってくる」

「寄り道してもいいけど、雨が降り出す前に帰ってくるんですよ～」

「うるせぇ」

買い物が面倒なのかダラダラ歩く宮園様を見送り、俺もランドリー室に向かった。

部屋干しじゃシーツはなかなか乾かないだろうな。
エアコンつけておけば、少しはマシか。

それから部屋の掃除とトイレ掃除とお風呂の掃除をしないと。

頭の中で今日の予定を組み立てながら洗濯機の蓋を開ける。
何となく横を向くと、ランドリー室の入り口の陰に忍者……もっさい黒髪メガネ君が居てこちらをじっと見ていた。

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