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「……」 「……」 しばらく無言で見つめ合うが、もっさい黒髪メガネ君は今日は消えないみたいだ。 これは話し掛けるチャンスだよね。 「もっさ……忍じゃ……いや、え~っと……」 俺、この子の名前知らない! 「黒髪君……いや、メガネ君……?」 「……忍。藤代、忍……」 「それが名前?」と尋ねると、もっさい黒髪メガネ君は入り口の壁に身体を隠しながらコクリと頷く。 「そっか、忍者だから『忍』なんだ」 「……忍者?」 「あ、何でもないです」 忍者じゃなくてストーカーだったっけ。 「で、その藤代君? 俺に何か用事?」 「別に……無い……」 用事も無いのに陰から俺を見てるって、どういう事? 何となく藤代君が俺を見る目に友好的な物は感じない。 ってか、睨まれてる? .
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