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どうせ朝は俺の方が先に起きるんだし、宮園様が起きる前にベッドから抜け出せばバレないと思っていたのに。
「おい、起きろ」
朝、目を覚ますと眉間に皺を寄せた宮園様が俺を睨んでいた。
「あ、おはようございます」
「おはようございます、じゃねぇ」
まだ寝惚けた頭で挨拶をすると、額にデコピンをされる。
「狭ぇのに人のベッドに入ってきやがって」
「アレ、バレてたんですか」
「入ってきたのは解ってたけど、眠かったからそのまま寝た」
呼び掛けても返事が無かったから寝てると思ってたけど、起きてたんだ。
ヤバイ、今更ながらちょっと恥ずかしい。
「今、何時ですかね? えっと、ケータイは……」
ケータイのアラームが鳴っていないから、いつもより早いのかな?
自分のケータイを探そうと起き上がりベッドの端から足を下ろして座っていると、後ろから宮園様に肩を引き寄せられ抱き締められる。
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