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「み、宮園様? ちょっ……苦しい! ギブ、ギブ!」
そしてそのままチョークスリーパーをかけられた。
「ギブ早ぇよ」
身体を離された瞬間に、宮園様から距離をとるようにベッドから転がり落ちる。
「殺す気ですか!」
「手加減しただろうが」
「そういう問題じゃないです!」
絞められた喉を手で押さえながら宮園様を睨み付けたが、宮園様は動じる事無くニヤリと笑っていた。
宮園様の意地悪。
そんなに俺がこっそりベッドに潜り込んだのが気に入らなかったんですか。
「元気になったみたいだな」
「え?」
「やっぱお前はそうじゃねぇとな」
ベッドから起き上がった宮園様が、床に転がる俺の頭をガシガシと少し乱暴に撫でてから洗面所へと歩いて行く。
心配……してくれたんだろうな。
その気持ちがスゴく嬉しくて、撫でられた頭を押さえてつい笑ってしまった。
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