濡れ衣

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翼が松森隼人と一緒にお昼ご飯を食べるようになってから、俺は宮園様と一緒に食べるのが日課になりつつあった。 毎回毎回『ごめんね』と謝ってくる翼が健気で可愛い。 部屋も離れお昼ご飯も別になってしまって寂しいけど、これも翼の幸せの為に堪えなければいけない試練だ。 それに、俺には宮園様が……。 「いい加減、メシくらい一人で食えるようになれよ」 俺には宮園様が居るし! 「ぼっち飯は嫌なんです」 「友達居ないクセに」 「うっ……」 屋上のフェンスにもたれて惣菜パンを食べてる最中に痛い所を突かれて、パンが喉につかえそうになってしまった。 「そういう宮園様だって、いつもぼっち飯のクセに」 「俺は一人が好きなんだよ」 「一匹狼を気取って、カッコつけてモテようって作戦ですか? 生憎ここは男子校なんで無駄ですけどね!」 反撃のつもりでそう言い返すと、宮園様に「そんな訳ねぇだろ」と頭を叩かれた。 .
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