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「宮園様が悪い人じゃないの、ちゃんと解ってますからね」
ニッコリと笑ってみせると、宮園様に「バーカ」と頭を小突かれた。
「何するんですか。俺、今いい事言いましたよね?」
「うるせぇ、バーカ」
宮園様が顔を逸らしながら、口元を手で覆い隠している。
もしかして、照れてる?
宮園様ちょっと可愛いな、なんて思っていると、急に宮園様が真面目な表情になった。
「さっきの話。お前も気を付けろよ」
「さっきのって?」
「お前が俺と仲良いと思われて、標的にされるかもしれないって事だよ」
つまり、宮園様を良く思ってない人達に俺も狙われるかもって事か。
え、マジで?
「いや、まさかそんな……」
俺は不良でも何でもない、ただの平凡な男子校生ですよ?
標的にされても困るんですけど。
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