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宮園様が腕を伸ばして俺の手を取る。
「お前が解ってくれてんなら、それでいい」
真剣な表情で見つめられて、不覚にもドキッとしてしまった。
宮園様って眉間に皺が無いとイケメンだもんね。
そりゃ、男の俺でもそんな顔されたらドキッとするか。
恐るべし、イケメン。
「コウ」
「え……うわっ!」
掴まれていた手をいきなり引っ張られ、宮園様の座るベッドに倒れ込む。
「ちょっ……宮園様!」
そしてそのまま布団に頭を押しつけられた。
「こっち見んな」
見たくても頭を押さえつけられて動かせない。
宮園様は俺を窒息死させる気ですか。
「ありがと、な」
顔は見えなかったけど、宮園様が照れているのは声で何となく解って。
「う~…」
やっぱり宮園様は不良のクセに可愛いな、なんて思った。
……けど、いい加減離してくれないとホントに窒息するかも。
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