12448人が本棚に入れています
本棚に追加
/400ページ
何を解ってるのか、俺にも解らないけど。
「そんな顔すんな」
宮園様が励まそうとしてくれている事だけは解った。
「となると、たまに出てくるお前の母親キャラはどこから来てるんだ?」
「母方のばあちゃんですね。料理を教えてくれたのもばあちゃんですし」
「あぁ、何となく解る気する」
宮園様が段ボールから新品の靴下を取り出す。
「何で靴下?」
「それは俺も謎です」
まぁ、下着を送り付けられるよりマシだけど。
「宮園様、白菜といえば何を思い出しますか?」
「白菜……鍋?」
「ですよね!」
キラキラと瞳を輝かせたであろう俺に、宮園様がしゃがんだまま後退る。
「寮の部屋で鍋は無理だろ」
「うっ……そっか」
ガックリと項垂れていると、宮園様に旋毛を指でグリグリつつかれた。
鍋……ダメか。
.
最初のコメントを投稿しよう!