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「反省文10枚だ。提出期限は三日後」
「そんなもん書くかよ」
「20枚」
このままじゃどんどん枚数が増えてしまいますよ、宮園様。
再び睨み合う二人にビクビクしていると、薬師堂先輩が他の風紀委員に呼ばれて。
「期限は守れ」とだけ告げて去って行った。
よし、とりあえずケンカは防げたぞ。
「おい、コウ」
「何ですか?」
「いつまで抱きついてんだ」
そういえば宮園様の身体をホールドしたままだったな。
「すいません」と謝って身体を離すと、宮園様に顔を逸らされる。
怒らせちゃった?
そりゃ、男に抱きつかれても嬉しくないもんね。
「宮園様?」
「いや……何でもねぇよ。先行く」
そのまま俺の方を見ないようにしながら、宮園様が校舎へと歩いて行った。
怒ってる……んじゃないのか?
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