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半ばヘッドロックのように俺を腕の中に抱え、宮園様が薬師堂先輩を睨み付ける。
宮園様、自分が風紀委員と仲悪いからって、俺が風紀委員である薬師堂先輩と話をしているのも気に食わないんですか。
「宮園君には関係無い話だ」
「知るかよ」
睨み付けられているにも関わらず、薬師堂先輩は余裕の笑みを浮かべていて。
「石渡君はいずれ俺が貰う」
挑発ともとれる台詞を残して、先に部屋を出ていた山本先輩の後を追うように帰って行った。
「どういうつもりだ、アイツ」
「宮園様もどういうつもりですか。俺を絞め殺したいと?」
「あぁ、忘れてた」
宮園様の腕から身体を解放され、絞められていた首を手で押さえる。
人の首を絞めておいて忘れるって……宮園様、酷い。
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