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「お前、アイツと仲良いのか？」
「薬師堂先輩？ まぁ、普通だと思いますが」
「じゃ、何でこそこそ話してたんだよ」
もしかして宮園様が不機嫌なのは、俺と薬師堂先輩が目の前で内緒話してたから？
もう、我が儘なんだから。
「薬師堂先輩に風紀委員に入らないかって誘われたんですよ。もちろん、断りました」
「それだけか？」
「それだけです。薬師堂先輩は諦めないって言ってましたけど」
どこかホッとしたように息を吐き、宮園様が俺の頭をグリグリと少し乱暴に撫でる。
「何だよ。アイツが妙な言い方するから、てっきり……」
「てっきり？」
「何でもねぇよ！」
撫でていた手で今度は頭を叩かれた。
え、何で叩かれたの？
俺、風紀委員に入るのちゃんと断ったのに……理不尽だ。
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