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「お前……熱あるんじゃねぇか?」
「熱?」
そういえば、朝起きてからいやに身体が怠いとは思ってたな。
そうか、熱があるんだ。
自覚した途端、身体がグラリと傾いた。
「コウ」
「いえ、大丈夫です。大した事無いですから」
「倒れかけてたじゃねぇか」
「大丈夫ですって。それに掃除と洗濯しないといけないし……」
少し怠いだけで動けない程じゃない。
熱だってそんなに高くないんだろうし、身体を動かしてればそのうち治るよね。
というか、今日洗濯しないと着替えが無くなりそうだ。
「ホントお前は……バカだな」
呆れたように溜め息を吐いて、朝ご飯の途中だというのに宮園様が立ち上がる。
「アレ、まだご飯……」
「うるせぇ」
無理矢理立たせて俺の身体を抱え上げると、宮園様はそのまま俺をベッドに投げ捨てた。
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