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お茶のペットボトルを握り締めながら目を瞑る。 しばらくするとドアの開く音と足音が聞こえてきた。 「コウ?」 この声、宮園様だ。 「何でベッドに居ねぇんだ?」 ガサガサとビニール袋が擦れる音がしている。 宮園様、俺はここです。 返事をしようにも声が出ない。 起き上がらなくちゃと瞑っていた瞼をゆっくり開けると。 「うぐっ……」 俺の存在に気付かなかったのか、宮園様に思いきり背中を蹴られた。 「わ、悪ぃ。ってか、何でそんなとこで寝てんだよ」 「う~…動けない……です……」 背中の痛みを堪えながら声を絞り出す。 「大人しく寝てろって言っただろうが」 「だって……」 寝転んだままの俺を、宮園様がすぐ傍で屈んで見下ろしてくる。 その視線が俺の手の中のペットボトルを見つけて「あぁ、悪ぃ」と、宮園様は何も悪くないのに謝ってきた。 .
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