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「飲み物、ちゃんと用意してやれば良かったな」
「ん~……」
「とりあえずベッドに戻れ。お茶持ったままでいいから」
宮園様の手を借りて上半身だけ起こすが、身体がフラフラしている。
「コウ、俵担ぎと横抱き、どっちがいい?」
「はい……? 何が……ですか?」
「どっちでもいいか。後で文句言うなよ」
何の事か、熱に冒された頭じゃ解らない。
ぼ~っとしていると宮園様が俺の背中と膝の裏に腕を差し入れ、そのまま俺の身体を持ち上げた。
「うわっ……何っ……」
「暴れんなよ。落とすぞ」
宮園様、俺を抱えられるなんて力持ちだな。
俺だってそんな軽い方じゃないのに。
暴れる元気も無いので大人しくしていると、宮園様に横抱きにされたままベッドに連れて行かれて。
「今度こそ大人しく寝てろよ」
布団に寝かされ、掛け布団を掛けられた。
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