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「今、何時ですか?」
「6時。よく寝てたな。具合はどうだ?」
寝てるうちに汗をかいたからか、身体が怠いというより疲れた感じがする。
でも頭がクラクラする感覚は和らいだかな。
「大分楽になったかも」
「そうかよ。ほら、熱計っておけ」
宮園様が枕元に置いてあった体温計を拾い上げ、俺の手に握らせる。
宮園様、ホントにずっと傍に居てくれたのかな?
だからあんな変な夢見たのかも。
うん、夢……だよね?
「何、見てんだよ」
つい宮園様の顔をまじまじと見てしまって、眉間に皺を寄せた宮園様に睨み返された。
「飯、食えるか? レトルトのお粥ならまだあるぞ」
「素麺が食べたいです」
「ねぇよ」
食欲も少しは戻ってきたみたいだ。
ご飯が食べられるようになったら、もう大丈夫だな。
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