嫉妬

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とうとう明日から期末テストが始まる。 テストが近付いてから慌てて勉強をするのは、誰でもそうだと思う。 まぁ、俺がそうなんだけど。 「お前が勉強してるなんて、珍しいな」 晩ご飯を食べ終えお風呂に入ってから机に向かってる俺に、宮園様が呑気に話し掛けて来た。 「そりゃ、俺だってテスト前は勉強しますよ」 普段は宿題もズルして翼に写させてもらったりしていたけど、さすがにテストではそれは出来ない。 せめて苦手な数学で赤点をとらないようにしなくては。 「テスト前だけ勉強しても意味ねぇだろ」 「やっ……やらないよりはマシです」 的確な突っ込みを入れた宮園様は、ベッドに寝転がってケータイのワンセグでのんびりバラエティー番組を観ている。 「宮園様は勉強しないんですか?」 「今更慌ててやっても仕方ねぇし」 そういえば、宮園様が机に向かっている姿を見た事が無い。 というか、宮園様の机は物置代わりにカバンが置かれたままだ。 「いけません! 明日からテストなんですよ!? テレビばっかり観てないで勉強しなさい!」 .
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