嫉妬

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はぐれないように手は繋いだままだった。 「ん? 手がどうかしました?」 手を繋ぐくらい、どうって事無いのに。 いや、男同士で手を繋ぐのがダメなのか。 「すいません」 宮園様が嫌がってるから離そうとしたのに、何故かギュッと力を籠められた。 あの、これじゃ離せないんですけど。 「さっきの、ジュース投げたのお前だろ?」 「アレ、バレてました?」 「声ですぐ解った」 そういえば、俺のバナナ豆乳どこに行ったんだろ。 うぅ……せっかく買った俺のバナナ豆乳が……。 「悪ぃ、怖がらせたな」 俺の手をしっかり掴んだまま、宮園様が俯く。 「何がですか?」 「俺がケンカしてる所、見てたんだろ?」 「見てました。スゴかったですね! 殴られそうなのをギリギリでかわした時は、ドキドキしちゃいました!」 .
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