嫉妬

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宮園様の蹴りもスゴかったけど、相手を吹っ飛ばすくらいのパンチも強力だった。 あれを見たら普段俺が叩かれてるのなんて、相当手加減されてるのが解るな。 「宮園様、ホントに強いんですね! カッコよかったです!」 「何言ってんだ」 視線を逸らした宮園様の頬がうっすら赤くなっている。 宮園様、照れてますね? もしかして宮園様、誉められたのが嬉しいのかな? 「カッコよかねぇよ。お前との約束破ったからな」 「約束?」 「何発か食らった」 約束って、前に言った『ケンカしてもケガはしない』ってやつか。 「そんなの、あの人数相手じゃ仕方ないですよ。寧ろ何発かだけで済んで良かったです」 顔を殴られたのかと繋がれている手と反対の手で、宮園様の頬にそっと触れる。 「コウ」 「あ、すいません」 .
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