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「誰にやられたんだ？」
低い声で問われて、ギクリと身体が強張る。
「ち、違いますよ、コレは……さっき転んだ時に棚の角にぶつけちゃって」
あはは、と笑って誤魔化すと、宮園様に「ビックリさせんな」と溜め息を吐かれた。
藤代君にやられた事は、宮園様には言いたくない。
これは俺の問題だと思うし。
「あの、宮園様？」
宮園様の手が俺の顎から離れない。
どうしたのかと思っているうちに宮園様のキレイな顔が近付いてきて、痣があるであろう部分に口付けられる。
「なっ……何っ……」
驚いて宮園様の胸元に手を当てて押し返すと、何故か宮園様も驚いた表情をしていた。
「何してんだ、俺」
「しっ……知るませんよっ！」
あ、噛んだ。
「悪ぃ、テーブルだよな。皿も出しとくか？」
手伝いの為に宮園様は俺から離れてくれたが。
「何なのっ……？」
ビックリしすぎて、俺の心臓はドキドキと早いリズムを刻んでいた。
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