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膝を負傷した状態での長距離走のタイムは散々だった。
元々そんなに運動得意って訳じゃないけどね。
「光太、ケガはどう？」
擦りむいた俺の掌を見て、翼が「痛そう」と顔をしかめている。
「翼は先戻ってて。俺は保健室寄ってくから」
「付き添わなくて大丈夫？」
「大したケガじゃないし、絆創膏貰って来るだけだよ」
次の授業は英語だっけ。
どうせなら大したケガで授業サボりたい。
いや、ダメだ。
授業をサボるなんて、宮園様じゃあるまいし！
校舎の中に入ってから、教室に戻る翼と別れて保健室へ向かった。
着替えは教室でしているから、休み時間の内に教室に戻らないと英語の授業中に着替えるという羞恥プレイを強要されてしまう。
「体操着、土まみれだ」
寮に帰ったら洗濯しなきゃな。
体操着だけコインランドリーで洗うのも勿体無い。
他に洗濯する物無かったかな？
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