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「それで、忍者君に『大キライ』だって言われて……その、言われたのもショックだったんですけど」
どう説明しようか頭の中で考えながら俯いているうちに、三世寺先輩が俺の前に椅子を移動させて腰を下ろす。
「誤解だって……ピーマン君とは何でもないんだってハッキリ言えば済む筈なのに、言えないんです。何か、モヤモヤしちゃって」
こんな説明で伝わったのか解らない。
でもこれ以上説明出来そうにないし。
「……何でもなくないから、ではないのか?」
「え?」
「……その、ピーマン君を大事に思っているんじゃないのか? 大事な……友人だと」
「友人……」
ピーマンく……宮園様の事はルームメイトだとどこかで線を引いていた気がする。
そっか、宮園様は大事な友達だったんだ。
友達だったら多少のハグやほっぺにチューくらいはするよね。
俺だってたまに翼を抱き締めたりするし。
さすがにチューはしてないけど。
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