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前は俺に構わず先に売店に行ってしまっていたのに、ここ最近はお昼休みになると宮園様が廊下で待っていてくれる。
どういう心境の変化？
というより、俺が毎日誘うから色々諦めたのかもしれない。
昼休みになり先に食堂へ向かった翼を見送ってから教室を出るが、いつも三組の教室の前で待っている筈の宮園様の姿が無かった。
「まだ来てないのか」
ゆっくり教室を出たつもりだったけど、俺の方が早かったのかも。
まだ自分の教室にでも居るのかと二組の教室のある方を向くと、すぐそこの廊下に赤い髪の生徒。
何だ、近くに居るじゃん。
「宮園さ……」
呼び掛けようとした声が途切れる。
宮園様の前に一人の生徒が居て、何やら話をしているみたいだ。
同じクラスの友達とか？
宮園様を恐れずに話し掛けて来る人なんて、珍しいな。
どんな相手なんだろうと少し離れた場所からこっそり窺うと、宮園様の話し相手は黒髪で背が低くて可愛らしい顔の美少年。
……って。
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