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「宮園君もそうだが、三世寺が石渡君をどう思ってるかも解ってないだろう？」
何故そこで宮園様の名前が出てくるのか、首を傾げる俺の反応に薬師堂先輩がクスクスと楽しそうに笑っている。
「俺としては三世寺を応援したい。生真面目な堅物だが、有望株だと思うぞ」
「何の話ですか？」
「石渡君がどっちを選ぶか、という話だ」
ますます意味が解らない。
選ぶって何？
「三世寺と仲良くしてやってくれ。今日はやたらと自分を悔いて落ち込んでいたが、石渡君が仲良くしてやれば三世寺も喜ぶからな」
それって、友達になってやってほしいって事？
俺だって同じ時代劇好きな三世寺先輩となら仲良くなりたいし、断る理由なんて無い。
「もちろん、いいですよ。三世寺先輩となら友達になりたいと思ってましたし」
快諾したのに、薬師堂先輩は机に突っ伏し肩を震わせながら笑いを堪えていた。
薬師堂先輩、『三世寺、哀れだな』ってどういう意味ですか。
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