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それからさっきの雑貨屋に戻って、結局濃い赤のマフラーを買ってしまった。 別に深い意味は無いし。 お世話になってるお礼だし。 翼も松森隼人へのプレゼントを買ったみたいだが、何を買ったのか俺には見せてくれなかった。 買い物をしてるうちにかなり時間が経っていたらしく、帰ろうかとショッピングモールを出る。 バス停で時刻表を見ている翼が「どうしよう」と肩を落とした。 「門限に間に合う最後のバス……もう行っちゃったよ」 マジですか。 「次のバスって何分後?」 「二十分後」 「門限間に合わないな」 ……って、間に合わないのは門限だけじゃない! 宮園様、お腹を空かせて待ってるかも。 慌ててカバンからケータイを取り出す。 「光太?」 「ちょっと電話」 アドレス帳から宮園様の名前を探し、発信ボタンを押すと。 『今どこに居る』 ワンコールもしないで不機嫌そうな宮園様が電話に出た。 .
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