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二十分後に来たバスに乗り込み、学校へと戻る。
もう間に合わないと解っているから焦る気持ちは無かったので、バスの車内でも翼とのんびりしていたら。
「遅ぇよ」
学校の最寄りのバス停で下車した途端、赤い髪の不良に頭を叩かれた。
「え、宮園様!? 何でここに?」
「寮の管理人にも門限に間に合わねぇ話をしといた。校門は閉まってるから裏口から入れってよ」
「あ、はい。ありがとうございます」
まさか宮園様、迎えに来てくれたとか?
いや、でも……まさかね。
「コウ」
宮園様がいきなり俺の肩を引き寄せ、ギュッと抱きついてくる。
「寒い」
「俺の身体で暖をとらないでください。宮園様、身体冷えてますね」
「お前が遅ぇからだっての」
ずっと外で待ってたのかな?
風邪引いたらどうするのさ。
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