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外は寒いけど、こうして抱き合うと温かい。 何かずっとこうしていたいとか思っちゃってるし。 いや、そう思うのは寒いからで、別に変な意味じゃなくて! 「光太、僕、先に帰ろうか?」 翼の存在をすっかり忘れていて、慌てて宮園様の身体を押し戻した。 「ご、ごめん! もう、宮園様ってば!」 「俺が悪いのかよ」 「だ、だって!」 顔が熱い。 周りが暗くて良かったかも。 きっと俺、今変な顔してる。 「あの、お邪魔みたいだし、やっぱり僕先に帰るよ」 「ダメ! 翼みたいな可愛い子が夜道の一人歩きなんて、危ないでしょ!」 というか、今は宮園様と二人きりになるのが気まずい。 部屋に帰れば二人きりにはなるけどさ。 「ちゃんと翼を部屋まで送って行くから。宮園様もそれでいいですか?」 「そうだな」 宮園様も了承してくれたので、三人並んで歩きながら寮に戻った。 宮園様と距離をとるように、間に翼を挟んでだけど。 .
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