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「……光太郎、クリスマスは予定が入っているか?」
「クリスマス? 今の所は何も」
宮園様と一緒に過ごせたら、なんてちょっとは思ってたけど。
「……俺の通う剣術道場でクリスマス会をやる事になってな。手伝いを頼みたい」
「剣術道場でクリスマス会?」
剣術とクリスマスって似合わないな。
和風のクリスマス?
「……道場には幼い子供や中学生も通っている。その為、稽古だけじゃなく季節毎の催しもしているのだ」
「あぁ、それでクリスマス会ですか」
剣術道場に関係の無い俺にまで手伝いを頼むくらいだ。
相当人手が足りないんだろうな。
「俺で良ければ手伝いますよ。部外者ですけど」
俺が承知してくれたのが嬉しかったのか、返事を聞くまで不安そうにしていた三世寺先輩が「……感謝する」とニッコリ微笑んだ。
まぁ、子供向けのクリスマス会なら、そんなに遅くまでやらないだろうし。
宮園様へのプレゼントは夜にでも渡せるかな。
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