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三世寺先輩で思い出した。
宮園様のクリスマスの予定を探らなくては……!
「あ、あの、宮園様?」
「何だよ」
宮園様が味噌汁を啜りながら「具が少ねぇ」なんて文句をつけている。
しょうがないじゃん、今日はスーパーに行けなかったんだし。
「えっと、もうすぐ冬休みですね」
「そうだな」
「そ、その前にクリスマスなんて俗世のイベントがあるみたいですね!」
「何が言いたいんだよ」
豚丼の肉だけを箸で拾いながら、宮園様が怪訝そうに俺を見つめて。
いたたまれなくて、つい視線を逸らしてしまう。
「み、宮園様は何かご予定でも?」
「お前は?」
「へ? 俺!?」
聞き返されるとは思ってなくて、驚きのあまり間抜けな声が出た。
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