クリスマス

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12月24日、クリスマスイヴ。 この日は丁度日曜日。 剣術道場でのクリスマス会は10時からだと言うので、9時に三世寺先輩と校門前で待ち合わせをしていた。 「おはようございます、三世寺先輩」 まだ待ち合わせの時間には早いかと思っていたのに、既に三世寺先輩が待ち合わせ場所に立っている。 「早いですね」 「……どうしても気持ちが早ってしまってな」 そんなにクリスマス会が楽しみなのか? いや、クリスマス会を成功させたいと気持ちが高ぶっているのかもしれない。 「……可愛らしいな」 「何がですか?」 「……光太郎の私服。制服以外の姿は初めて見た」 『可愛らしい』ってのは子供っぽいって事なんだろうか。 冬物の服があまり無いから、今日は長袖のTシャツに厚手のシャツを羽織っている。 正月にばあちゃんの家に帰ったら、冬物の服を寮に持って行かないとな。 「……寒くないか?」 「大丈夫です」 三世寺先輩は紺色のセーターに薄手のコート。 落ち着いた雰囲気で大人っぽい。 三世寺先輩なら着物も似合いそうだな。 武士だけに。 .
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