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「唯~、捕獲したよ」
「ユイ!?」
宮園様は下の名前で呼ばれるのを嫌がっていた筈なのに、ミニスカサンタは堂々と名前を呼んでいる。
それって、宮園様が気を許した相手だから?
でも、宮園様は彼女居ないって言ってたのに。
今はまだ、彼女じゃないって意味……?
「この子が唯が言ってた子でしょ?」
『この子』と言いながらミニスカサンタが俺の腕にギュッとしがみつく。
あの、胸が当たってるんですが。
「離れろよ」
「何、妬いてんの?」
「うるせぇ、元ヤンが」
俺から離れたミニスカサンタが素早い動きで宮園様に肘鉄を食らわせて。
鳩尾を押さえながら咳き込む宮園様に、黒い笑みを向けていた。
「アタシが元ヤンだってバラしたら潰す」
「やりやがったな……」
「アタシに勝てると思ってんのか、ガキが」
はっ、と鼻で笑われて、宮園様が黙り込む。
このミニスカサンタ、見た目は清楚なお嬢様風なのに、宮園様より強い!
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