クリスマス

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「あ、あの、藤代君は?」 「あぁ、部屋に戻ったんじゃねぇか?」 「そ、そうですか」 何となく気まずくて下を向いていると、宮園様の腕が俺の身体を囲う。 「断ったら泣かれた。で、落ち着くまで待ってたら時間かかってな」 「断ったって?」 「告白」 その言葉にビクッと身体が僅かに震えて。 俺が動揺したのが解ったのか、宮園様が震えを抑えるように俺をギュッと抱き締めた。 「さっき言ってたの、ホントか?」 宮園様の肩に顔を埋めると、耳元で囁かれる。 「ちゃんと聞きてぇ。もう一回、お前の口から」 「え? ぇえ?」 俺、何か言ったっけ? 「あの、さっきって?」 何の事かと宮園様の服を掴んで顔を上げると、宮園様に「言わねぇのかよ」と力無く突っ込まれた。 .
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