クリスマス

20/23
前へ
/400ページ
次へ
「んじゃ、今度は逃げるなよ」 「逃げるって何が……」 言い終わる前に宮園様が俺の頬に手を添えて、口唇に軽く触れるだけのキスをしてきた。 え、今のって……。 何で宮園様が俺にキスしてるの!? 「あ、な、なに……」 一気に顔が熱くなり、言葉が上手く出ない。 「な、なんで、え?」 「お前でもそんな可愛い反応するんだな」 「か、からかって……」 「冗談でこんな事出来るかよ」 いや、確かに好きでもない男となんかキスは出来ないけど! 火照った頬のまま固まっていると、宮園様の指に口唇をなぞられる。 「俺も最初は解んなかったんだよ。お前の事どう思ってんのか。で、試しにキスしたら全然嫌じゃなかったっつーか」 「た、試したんですか?」 「ちなみに今のは二回目だ」 二回目ってどういう事? え、一回目はどこに行っちゃったの? 俺、知らないんだけど! .
/400ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12452人が本棚に入れています
本棚に追加