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衝撃発言にオロオロしていると、再び宮園様に力強く抱き締められる。
「もう遠慮は要らねぇよな。お前の気持ちは解ったし」
「俺の気持ちって……」
俺、宮園様にまだ自分の気持ちを伝えてない。
というか、言わないつもりだったし。
でも宮園様は、俺の気持ちに気付いてるんだ。
「だから、まぁ、何だ。俺はこういう事言う柄じゃねぇけど」
「宮園様……?」
「とりあえずお前はずっと俺の傍に居ろ」
もしかしたら宮園様は俺の気持ち解ってて、それでも傍に居ていいって思ってくれたんだろうか。
だったら嬉しい。
拒絶されなかった、それだけでいい。
「宮園様~…」
肯定の意味で宮園様の背中に手を回してギュッとしがみつくと、宮園様が俺のこめかみに口付けて。
「離してなんかやらねぇからな」
優しい声で囁いた。
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