クリスマス

21/23
前へ
/400ページ
次へ
衝撃発言にオロオロしていると、再び宮園様に力強く抱き締められる。 「もう遠慮は要らねぇよな。お前の気持ちは解ったし」 「俺の気持ちって……」 俺、宮園様にまだ自分の気持ちを伝えてない。 というか、言わないつもりだったし。 でも宮園様は、俺の気持ちに気付いてるんだ。 「だから、まぁ、何だ。俺はこういう事言う柄じゃねぇけど」 「宮園様……?」 「とりあえずお前はずっと俺の傍に居ろ」 もしかしたら宮園様は俺の気持ち解ってて、それでも傍に居ていいって思ってくれたんだろうか。 だったら嬉しい。 拒絶されなかった、それだけでいい。 「宮園様~…」 肯定の意味で宮園様の背中に手を回してギュッとしがみつくと、宮園様が俺のこめかみに口付けて。 「離してなんかやらねぇからな」 優しい声で囁いた。 .
/400ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12452人が本棚に入れています
本棚に追加