12453人が本棚に入れています
本棚に追加
それから宮園様と二人きりでクリスマスパーティーをした。
さすがに100均で買ったクリスマスツリーには宮園様も「くだらねぇ物買ってんなよ」と笑っていたけど。
うん、俺もそう思う。
クリスマスが終わったらゴミでしか無いよな。
宮園様のお姉さんに貰ったケーキは二人で食べるには多すぎる大きめのホールケーキで。
晩ご飯を食べ終えてから紅茶と共に頂いたが、半分以上残ってしまった。
仕方ない、今日はもうお腹いっぱいだし、明日また食べよう。
「そうだ。宮園様、ちょっと待っててください!」
紅茶のおかわりを口にしていた宮園様にストップを掛け、四つん這いのままテーブルからベッドへと移動する。
そのままベッドの下を漁る俺に、宮園様が「何してんだ」と呆れたように呟いた。
「あの、宮園様にクリスマスプレゼントを……」
翼にもクリスマスプレゼントにと100均で買ったキッチン用品を詰め合わせてラッピングしておいた。
多分今日はお邪魔になるから明日にでも渡そうと思って。
「これ、クリスマスおめでとうございます」
「正月の挨拶かよ」
ベッド下から取り出したクリスマス柄のラッピングの包みを差し出すと、宮園様が突っ込みを入れながら受け取ってくれる。
.
最初のコメントを投稿しよう!