12453人が本棚に入れています
本棚に追加
クリスマスイブの次の日の25日は学校の終業式でもある。
ウチの学校は全寮制で実家が遠い生徒も居るから、帰省する事も考えて冬休みは少し長めになっているのだ。
休みが長いのは単純に嬉しい。
「翼、おはよう」
朝の教室、爽やかな笑顔で翼を迎えたが。
「光太、おはよう……」
低いトーンの声で挨拶を返された。
「アレ、元気無い?」
「ううん、大丈夫。ちょっと身体が怠くて腰が痛いだけ」
頬を赤く染めながら答えているから、体調不良って訳じゃなさそうだな。
原因はアレか、松森隼人とラブラブしすぎた所為か。
このリア充め!
「そうだ。光太、昨日宮園さんにプレゼント渡せた?」
「え、あ、うん」
翼と一緒に居る時に宮園様へのプレゼントを買ったからか、翼も気にしてくれていたらしい。
「ちょっと場所替えない?」
何かを察したのか、翼が俺の提案に快く乗ってくれた。
.
最初のコメントを投稿しよう!