不良と同室になりました。

告白

そういえば、藤代君は宮園様に告白したんだっけ。

宮園様は『断った』って言ってたけど。

藤代君は、俺なんかより勇気があって強いんだな。
俺はフラれるのが怖くて、自分の気持ちを隠そうとしてたのに。

「光太？」

いつの間にか俯いてしまっていて、翼に心配そうに覗き込まれる。

「不安があるんなら、宮園さんにちゃんと確かめてみたら？」

「確かめる？」

「どういうつもりでキスしたのか、とか」

俺が俯いて考え事をしていたのが宮園様との事だと思ったらしい。
翼が恐る恐る助言してきた。

「そう、だよね。解んないなら確かめるしかないよな」

「そうだよ、光太。頑張って」

拳を作り、翼が小さくガッツポーズをする。

「ありがとう、翼」

応援してくれる気持ちが嬉しくて翼の頭を撫でると、翼も嬉しそうに微笑んだ。

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