告白

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体育館での終業式を終え、教室に戻って担任から成績表を手渡されて解散となる。 午前中で終わりだから、クラスメイトは早々と教室から退散していた。 そして俺もその一人。 カバンを手に一目散に教室を飛び出し、一組の教室を覗き込んでいる。 「藤代君、どこかな?」 藤代君は同じ一年生なのは知っているが、どこのクラスかまでは知らない。 とりあえず一組から順に探していこうと教室の中を窺っていると。 「……」 分厚いレンズのメガネを掛けた藤代君が無言で俺を睨んでいた。 「藤代君、居た!」 全部のクラスを探して回っている内に藤代君が帰ってしまっているんじゃないかと思っていたから、一組の教室で発見出来たのは運がいい。 「藤代君!」 「石渡……光太郎……」 ズカズカと教室の中に入り、藤代君の目の前に立つ。 「藤代君と話したいんだけど」 「……」 藤代君の分厚いレンズの奥の目が赤く腫れている。 そうだよね、宮園様も藤代君が泣いてたって言ってたし。 .
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