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面白がっているのか、山本先輩が俺の頬を人差し指でつつく。
いや、つつくというより刺さってますが。
「いいな、デートとか。俺は相手すら居ないからね」
「薬師堂先輩を誘ったらいかがですか」
「やっくんは今日も学校行ってるしー。風紀委員の仕事がまだ残ってるんだって」
終業式も終わって冬休みに入ったというのに、風紀委員は休みじゃないのか?
やっぱり風紀委員は大変なんだな。
俺には無理だよ。
「まだ終わんねぇのか?」
痺れを切らした宮園様がドアを開けて顔を出す。
「宮園君、デート楽しんでおいでね」
ニヤニヤしている山本先輩が宮園様にからかうような言葉を掛けると。
「当然だろ」
宮園様は否定する事無く平然と答えていた。
これはアレか、ノリツッコミか。
「コウ、行くぞ」
「え、はい」
ん? 突っ込みは?
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