不良と同室になりました。

告白

家電量販店に到着してからは迷いに迷ったが、結局『広告の品』という一文が決め手になり電気ケトルを買ってもらった。

炊飯器はまた今度だな。

「宮園様、ありがとうございます！」

会計を終えた宮園様に、電気ケトルの箱を抱き締めたままビシッと頭を下げる。

「ホントにそれで良かったのか？ 予算内でもっといいヤツもあっただろ」

「電気ケトルは安くてもお湯が沸かせればいいんです。部屋に帰ったら早速コレでお茶を淹れますね」

新しい家電に気持ちが弾む。
何より、宮園様からのプレゼントだし。

「なら、茶菓子に何か買っていくか」

「いいですね！ あ、でもケーキはしばらく食べたくないかも」

宮園様のお姉さんに貰った大きいホールのケーキは、胸焼けしながら何とか食べ切った。

ケーキは好きだけど、量は程々がいい。
いや、美味しかったけどさ。

「ケーキ以外なら、和菓子か？」

「苺大福とかいいですね」

「俺はみたらし団子がいい」

宮園様は甘い物好きだけど、和菓子も好きなんだな。

不良のクセに甘い物好きって可愛いな、もう！

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