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「コウ」
宮園様の手が俺の頬に添えられ、親指で口唇をなぞられる。
「え、あ、宮園様?」
少しだけ俺の顔を上向かせると、宮園様の顔が徐々に近付いて口唇と口唇が軽く触れ合った。
き、キス!?
二回目……いや、三回目か?
「ハッキリ言わなきゃ解んねぇなら、言ってやるよ。つーか、一回しか言わねぇからな」
「み、宮園様……」
顔が熱くて、心臓がドキドキを通り越してバクバクしている。
真っ直ぐに見つめられているのが照れくさいのに、目が離せない。
「好きだ」
「っ!」
息が止まりそうなくらい驚いている内に、宮園様が再び口付けてきた。
さっきの触れるだけのキスとは違う、グッと口唇を押し付けられるような力強いキス。
「んっ……」
思わず吐息が漏れると、口唇を離した宮園様がペロリと俺の下唇を舐める。
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