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「お前は?」
「な……なに……」
「言わねぇのか?」
宮園様の挑発的な目が俺を捕らえて。
恥ずかしさから目を伏せて逸らそうとするが、宮園様に頬を押さえられたまま額に口付けられた。
「あ、あの……俺……」
言わないなんて無理だ。
もうこの気持ちは隠せないくらいに大きくなっているし。
「俺も……好き。宮園様が好き……です」
俺の告白に、宮園様が満足気にニヤリと笑う。
「覚悟しとけよ」
「え?」
「離してやらねぇって言ったろ?」
妖艶な宮園様の笑みに、俺は堪え切れずにドアに背を付けたままズルズルとその場にしゃがみ込んでしまった。
もう、もう!
宮園様、大好きだ!
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