内緒の関係

4/14
前へ
/400ページ
次へ
宮園様に凄まれて渋々窓を閉める。 雪積もってたらテンション上がるのは当然だよね? 宮園様は……寒いのが苦手なのか。 「朝から無駄に元気だな、お前は」 「無駄じゃないです」 「コウ、こっち来い」 こっち、と宮園様が布団を叩いて。 とりあえず言われた通りに腰を下ろすと、宮園様によって布団に押し倒された。 「え!? 宮園様!?」 「まだ時間早ぇだろ」 「そ、そうですけど!」 俺の両手首をガッシリと押さえ、宮園様がニヤリと笑いながら顔を近付ける。 「コウ、名前は?」 「え、あ!」 宮園様には下の名前で呼ぶ許可を貰っていた。 二人きりの時だけ、という条件付きだけど。 それでもいつものクセが抜けなくて、つい『宮園様』と呼んでしまう。 .
/400ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12455人が本棚に入れています
本棚に追加