12455人が本棚に入れています
本棚に追加
宮園様に凄まれて渋々窓を閉める。
雪積もってたらテンション上がるのは当然だよね?
宮園様は……寒いのが苦手なのか。
「朝から無駄に元気だな、お前は」
「無駄じゃないです」
「コウ、こっち来い」
こっち、と宮園様が布団を叩いて。
とりあえず言われた通りに腰を下ろすと、宮園様によって布団に押し倒された。
「え!? 宮園様!?」
「まだ時間早ぇだろ」
「そ、そうですけど!」
俺の両手首をガッシリと押さえ、宮園様がニヤリと笑いながら顔を近付ける。
「コウ、名前は?」
「え、あ!」
宮園様には下の名前で呼ぶ許可を貰っていた。
二人きりの時だけ、という条件付きだけど。
それでもいつものクセが抜けなくて、つい『宮園様』と呼んでしまう。
.
最初のコメントを投稿しよう!