食費の条件

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「宮園様、朝から元気ですね」 痛む頭を押さえつつそう言うと、宮園様は不機嫌そうに「バーカ」と俺を罵倒してベッドから起き上がる。 「ご飯出来てますから、早く顔洗って支度してください」 「今、何時?」 「7時です」 「早ぇよ」 ベッド脇にしゃがみ込んだままの俺の頭を再び軽く叩いてから、宮園様は洗面所へ向かって行った。 いや、そんな早い時間でもないよね? 俺は6時に起きてるし。 洗面所から戻って来た宮園様は髪の毛もきちんとセットしてあって。 その真っ赤に染められた髪につい目がいってしまう。 「宮園様、赤が好きなんですか?」 「別に」 「赤く染めるのって、金髪にするより大変じゃないですか?」 「別に」 俺の質問に『別に』しか答えないまま、宮園様は自分のクローゼットを開けて着替えをしていた。 .
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