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この日も宮園様は晩ご飯を食べてお風呂に入ってから、すぐに出掛けてしまった。
毎日毎日どこに出掛けてるんだろ?
彼女でも居るのかな?
で、毎晩デートしてるとか?
片付けなど全部やってしまったから、やる事が無くて暇だ。
部屋にはテレビも無いから、観たかったら談話室まで行かなきゃいけない。
それも面倒だしな~。
翼と同じ部屋の時は、夜の空いた時間はお喋りをしたり翼のゲームを借りて一緒に遊んだりしていた。
部屋に一人で居る事程、暇なものは無い。
「そうだ」
こんな時こそケータイの出番ですよ!
電話帳から宮園様の名前を呼び出し、発信ボタンを押す。
何度目かのコールの後に『何だよ』と不機嫌そうな宮園様の声が聞こえた。
「もしも~し。今何してるんですか?」
『別に』
「彼女とデート中?」
『そんなん居ねぇよ』
宮園様、彼女居ないのか。
何だ、からかってやろうと思ったのに。
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